30代で3ヶ月のカナダ留学。バンクーバーで過ごしたやさしい時間
30代に入ってから、仕事にも慣れて毎日はちゃんと過ぎていくのに、どこかで「このままでいいのかな」と思うことが増えました。大きな不満があるわけではないけれど、何か新しいことに挑戦してみたい。そんな気持ちが少しずつ大きくなって、思い切って決めたのが3ヶ月のカナダ留学でした。
留学先に選んだのはバンクーバーです。自然が近くて、街もきれいで、落ち着いた雰囲気があるところに惹かれました。実際に行ってみると、都会すぎず、でも不便すぎないちょうどよさがあって、とても暮らしやすい街でした。海も山も近くて、少し歩くだけで気分がふっと軽くなるような景色が広がっているのも、バンクーバーの大きな魅力だと思います。
とはいえ、到着したばかりの頃は不安でいっぱいでした。英語でちゃんと生活できるのか、学校になじめるのか、30代での留学は浮かないかな…と、考え始めると心配は尽きませんでした。実際、最初のうちは授業で発言するだけでも緊張して、クラスメイトとの何気ない会話ですら難しく感じました。言いたいことはあるのに、英語になると急に自信がなくなってしまうんですよね。
それでも、毎日少しずつ授業を受けて、買い物をして、カフェに行って、そんなふうに現地での生活を重ねるうちに、少しずつ肩の力が抜けていきました。完璧な英語じゃなくても、伝えようとすればちゃんと伝わること。分からなければ聞き返しても大丈夫なこと。そんな当たり前のことを、留学生活の中で少しずつ実感していきました。
特に印象に残っているのは、勉強に疲れた日に海沿いをゆっくり歩いた時間です。バンクーバーは街の中に自然が溶け込んでいて、景色を見ているだけで気持ちが整っていくような感覚がありました。慣れない環境で頑張る毎日だったからこそ、そういう何気ない時間にすごく救われていた気がします。
3ヶ月の留学で英語が完璧になったわけではありません。でも、英語を話すことへの苦手意識は確実に小さくなりました。それ以上に、自分の世界を少し広げられたことが大きかったです。30代での留学は遅いかなと思っていたけれど、実際にはそんなことはありませんでした。むしろ今の自分だからこそ感じられること、見える景色があったように思います。
バンクーバーで過ごした3ヶ月は、英語を学ぶだけではなく、自分自身を少しやわらかくしてくれた時間でした。もし留学を迷っているなら、年齢を理由にあきらめなくても大丈夫だと思います。新しい場所で過ごす時間は、きっと想像以上に自分にやさしい変化をくれるはずです。




